今回は、柔道着の選び方について書いていきたいと思います。
柔道着と言っても授業で使用する「正課用」柔道着と「競技用」柔道着があります。
時折、道着なら何でもいいだろうということで、テコンドーの道着や空手着をご持参されることがありますが、柔道は掴んだり、投げたりしますが、空手着は掴みんだり、投げたりすることを想定しておりません。そのため強度が全く違うのです。よって、テコンドーの道着や空手着での柔道は控えましょう。
別の機会に適切な柔道着を使うメリットについても説明します。
今回はちょっと柔道を真剣にはじめてみようと思っているあなたのために柔道着の選び方4選について述べていきたいと思います。ぜひ、参考にしてみてください。
目次
1.柔道着の種類
2.購入する際の注意
3.洗濯はどうすればいいの?
4.価格帯はどのくらい?
5.まとめ
1.柔道着の種類
柔道着の種類にはいくつかのポイントがあります。
まずはそこから説明していきます。
①生成と晒
柔道着の生地には2種類あります。
晒(さらし)…最初なんて読むかわかりませんでしたが、「さらし」といいます。漂白された糸でできたもの(ホワイト)
生成(きなり)…生地(糸)を漂白しないもの。未晒(みざらし)ともいいます。(アイボリー)
②一重織と二重織
一重織…一重織の柔道着は軽量で、動きやすいのが特長です。生地も薄めな感じなので、洗濯した際に乾きやすいのもポイントです。一重織のデメリットは、耐久性に欠けることです。畳に擦れたりするとすぐにほつれがでてしまうこともあります。
二重織…その名の通り生地が二重構造になった柔道着です。そのため、厚手で丈夫な仕様になっています。組み合った稽古をしてもほつれずらく、固めの生地感なので伸びません。
③背継仕様
背継仕様の道着は、上衣の背中に継ぎ目が施されていることが特長です。強度が高くなるため、激しい練習や試合に出る方にもおススメできる仕様です。また背中がたるみずらいためにスムーズな動きがしやすく、動きやすさを重視するかたにも向いています。他の仕様に比べて背面がスッキリとして見え、見た目もカッコよく見えます。
④綿とポリエステル
柔道にの素材には綿とポリエステルが配合されていることが多いです。もちろん使用されている素材の比率によって着心地や乾きやすさ、縮み具合が変わってくるので購入する前に確認しておきましょう。
綿…多くの柔道着に使用されている素材で、柔らかく、着心地が良いのも特長です。ただ洗濯時に乾きづらく、縮みやすいためその点には注意する必要があります。
ポリエステル…ポリエステルは綿と混合して柔道着に用いられることが多い素材で、綿のみの柔道着に比べて通気性が良く、汗をかいても快適に使用できます。さらに、洗濯の際は乾きやすく縮みずらいことも良い点です。一方、綿素材柔道着より生地が硬めなので、着づらいと感じる方もいるようです。硬めな分、耐久性に優れており長持ちします。
これを踏まえて、下の資料をよくで見てください。
〇体育の授業や稽古に使用だけなら、正課用
主に授業や初心者が使用するもので『正課用』と表示してあるモノがあります。
この道着の多くは、『生成(きなり)・一重織・綿』のモノが多いです。よく柔道のじゅぎょうなどで見かける柔道着ですね。最近は『晒(さらし)・一重織・綿&ポリ使用』のものも増えてきています。学校の授業では、6~10時間程度であまり激しい運動をしないので、これで大丈夫かもしれません。
〇IJF規格(全柔連規格)のもの、またはそれに準ずるもの
IJFとは、国際柔道連盟のことを指します。IJFの公認マークや全柔連公認番号が入っているものです。この道着は、『晒(さらし)・二重織・背継仕様・綿&ポリ使用』のものが多いです。この仕様になると、白と青の柔道着が見られるようになります。
2.購入する際の注意
①サイズを確認しましょう。
柔道着のサイズは、「〇号」といった表示になっています。おおよそどのメーカーでも同じ仕様になっています。また「b体(太め)」、「Y体(細め)」さまざまな表記があるので選ぶ際には参考にしてみてください。下記に〇〇メーカーのサイズ表を載せています。
②自分の好みに合うメーカーを選んでみよう
柔道着の大手メーカーを一覧にしてみました。あなたに合うメーカーはありますか?
Mizuno(ミズノ)
全日本柔道連盟のオフィシャルスポンサーを務めており、オリンピック選手も使用しているメーカーです。ミズノの道着は機能性の高さと着心地のよさが特長です。
九櫻
早川繊維工業が製造販売している九櫻は、老舗という印象で、年配の方々、柔道をやっている人なら一度は聞いたことがあるメーカーです。ちなみに、私も選手時代は試合着は好んで九櫻をつかっておりました。九櫻の道着は、丈夫で長持ちする強度の高い生地が特長です。
ここからは新興メーカーのものとなります
TMD(東洋)
東洋マーシャルアーツディストリビューションの柔道着ブランド・東洋。東洋の柔道着に使用されている素材はすべて国内で生産されており、裁縫技術が高く評価されています。また軽くて丈夫な作りも人気の要因です。
adidas(アディダス)
アディダスの柔道着は生地が全体的に厚めでしっかりとした作りとなっており、特に海外の選手に愛用者が多い柔道着です。アディダス専用のロゴが入っており、デザイン性が高いのも特長です。
ミツボシ
以前は柔道着が薄くて耐久性も今ひとつといった印象でしたが、最近柔道着ブランド「REIGEAR-レイギア-」を開発し勢いがあるメーカーです。なんとすべて国内(岩手県久慈市)で生産しており、生産から流通までが比較的早いです。
3.洗濯はどうすればいいの?
柔道着の生地が厚く1キロ~2キロの重みがあります。さらに水を吸うと重たくなるのですが、通常の洗濯機で洗ってもらって構いません。ただ必ず単品で洗うようにしましょう。単品で洗うことで、色移りのリスクも防げます。
ただし、柔道着は乾燥機を使用すると縮みやすくなってしまうため、使うのはやめましょう。
柔道着の中には、洗濯後に縮んでしまうのもあります。ちなみに、洗濯縮みの目安は、一般的に綿100%素材は7~10%、ポリエステル混合は1~2㎝程度縮むといわれています。
洗濯縮みを考えて、最終的にジャストサイズになるように選ぶとよいでしょう。
4.価格帯はどのくらい?
柔道着の相場がいくらくらいなのか見てみましょう。
〇授業用…3,000~6,000円程度
〇試合用…8,000~20,000円程度(もっと高いものもあります)
授業用など、たまにしか使用しない方は低価格の商品を選ぶ傾向にあります。部活や柔道をちょっと真剣にやってみようと思う方はある程度しっかりした商品を選ぶと長く使用できます。
5.まとめ
今回は柔道着の選び方4選について書いてきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
いかがでしたか?柔道着選びの参考になりましたか?
私のおススメは、『晒(さらし)・二重織・背継仕様・綿&ポリ使用・10,000円程度』の柔道着がいいのではないかと考えております。
一から柔道をやってみようと思っているのであれば、少し高い投資となりますが、やる気や本気度を周りの人も柔道着姿を通して見てくるでしょう。そんなとき「正課用柔道着」を着ていても、授業の延長かぁ…と思われるのも寂しいので、こっちの意気込みを見せるためにも少し良いものを買うことをおススメします。
みなさんからご意見もお聞きしたいです。
何かご質問、ご意見がありましたら、お待ちしております。
実は…私も今回のブログ開設に伴い、指導用に柔道着を注文しているところです。手元に届きましたら、ご紹介いたします。
では、筆者はどこの柔道着を買ったでしょう?
お楽しみに~!
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